2020年6月

chapter1-1 カスケ

  • 2020.06.24

 屍を越えて〜という言葉があるけど、超えてだよね、カスケ。そうやって超えて進むカスケ。「声」って叫んでも大抵聞こえない。だから「怖〜」って叫びながらも暗闇を模索しながら走った。カスケは知った。そこから先は行き止まりだ。木戸まで来て行き止まり。いつものことだ。驚きもしない。いつものように壊すだけ。  カスケは頭がドンドンおかしくなってきた。それは寂しさに起因する、間違いなく。頭がオカシクないから今置 […]