chapter1-3 天皇

chapter1-3 天皇

※天皇制

天皇制についてはちょっと悩む。西暦2253年の時点で天皇制はどうなっているのだろう?国と制度はなくなっている設定だから、日本国憲法第一条はなくなっているのだが、天皇はなくなってほしくない。よってこのストーリーでは存続させることにする。ジョンレノンは、宗教のない世界を想像しなよ、って歌ったけど、宗教は2253年にも存在することにする。(記述2014/04)

※第9条

第9条について、ここではあえて書かない。集団的自衛権が議論されているが、それについてもここにはでは書かない。大事なのは天皇に職業選択の自由が与えられていることだ。(記述2014/04)

その後集団的自衛権は合憲という解釈になりました。解釈により憲法に定めてあることが変わるのであれば、憲法って何? とはいえ、私は集団的自衛権賛成、憲法9条改正賛成の立場です。(記述2020/07/22)

人権とはなんだろう?人権はつい最近までなかった権利だ。でも人権は人間の権利だから、人間以外の権利ではない。(記述2014/04)


 天皇はプロサッカー選手になっていた。西暦2253年の話だ。日本という国はなくなったが、天皇家は未だに存在する。日本国憲法はもちろんなく、世界憲法の第9条に戦争放棄がうたわれている。日本国憲法第22条の職業選択の自由も世界憲法第22条にあり、この時代の天皇もその権利を有する。アジアリーグ2部の台北ヒューマンというチームに在籍している。

第133代天皇フヒト、年齢47歳、バリバリの現役プロサッカー選手である。背番号23、右利き、ポジションは左サイドバック。スタミナは無いが、カットインからのミドルシュートを得意としている。

 天皇フヒトはプロサッカー選手としてだけでなく、農園も経営している。国という制度がなくなったので日本国も天皇制もなくなったが、天皇家は存続している。世界政府の金銭的援助を一切受けず、プロサッカー選手と農園経営の収入で結構優雅に暮らしている。世界市民からの人気も高い。

 天皇フヒトが13歳の時、この地球上から全ての国境がなくなった。世界政府が誕生したのと同時に国制度が廃止になったのだ。各国の王制も廃止され、日本の天皇制も廃止された。日本国民は最後まで天皇制の存続を訴えていたが、世界政府から例外は揺れされなかった。天皇制が廃止されてから34年が経つがいまだに旧日本国民は天皇制の復活を唱えている。

天皇フヒトは「ジュース」を持っていた。とても良い「ジュース」だ。


あれは何歳の時だろ?たぶん22歳か23歳の時だと思う。友達のいっちゃんとインドの安宿の屋上で夜空を眺めていた。満天の星空を見ながら思った。木製のUFOが飛んで来ても驚かないって。そのくらいその場所は今までの東京の日常とはかけ離れた世界だった。(記述2014/04)