chapter1-4 キースヘリングとバスキア
- 2020.07.31
- story
カスケがアートに興味を持つようになったのはキースヘリングとバスキアのせいだ。彼らの落書きのような作品に自由を感じたのと同時に自分にもできるんじゃないかという可能性を感じたのだ。若者は「自由」とか「可能性」とかそういう言葉に弱い。すぐ腹が減るのも、思考の50パーセントは異性のことなのも若者だからだ。
1980年代後半、カスケは「ポップ」という言葉にやられていた。その言葉の意味を「軽くて不完全なままでいい」とカスケは解釈した。当時はバブル経済の最中で、カスケが過ごしていた東京もいま思えば軽くて不完全な都市だった。
Kiss 屁 Ring バス来た
カスケはキースヘリングの作品を真似てノートに描いてみた。まあ、キースヘリングの紛い物みたいなそれができるけど、アートではないわな。アートが何かもわからないがたぶんアートではないわな。
キースヘリングのように有名になって落書きのような作品を作って世界中を回ることができたら最高っす、カスケは単純に思っていた。そんなふうにずっと単純明快に思っていたら良かったのに、アートとはなんぞや?なんて余計なことを考え始めたから出口の無い迷路に入り込んでしまったのだ。
バンクシーは何のためにアートをやってるのか? ビリーアイリッシュは? マドンナは? そんなのたぶん愚問。
アートとはなんぞや?
理由は無いがどうしてもやり続けちゃう創作活動っす、カスケの場合。
※バンクシー
2020年7月14日にインスタグラムにアップされたバンクシーの地下鉄に落書きする動画を見てちょっと嫌な気分になった。それと同時に思い出したのが2019年1月18日の小池百合子東京都知事がバンクシーの落書きを保護したインスタグラム。東京都は落書きは許可ということか。
バンクシーは好きだけど、この地下鉄の落書きは嫌い。清掃員の余計な仕事が増えるから。(記述2020/07/20)
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