2020年7月

chapter1-4 キースヘリングとバスキア

  • 2020.07.31

 カスケがアートに興味を持つようになったのはキースヘリングとバスキアのせいだ。彼らの落書きのような作品に自由を感じたのと同時に自分にもできるんじゃないかという可能性を感じたのだ。若者は「自由」とか「可能性」とかそういう言葉に弱い。すぐ腹が減るのも、思考の50パーセントは異性のことなのも若者だからだ。  1980年代後半、カスケは「ポップ」という言葉にやられていた。その言葉の意味を「軽くて不完全なま […]

chapter1-3 天皇

  • 2020.07.23

※天皇制 天皇制についてはちょっと悩む。西暦2253年の時点で天皇制はどうなっているのだろう?国と制度はなくなっている設定だから、日本国憲法第一条はなくなっているのだが、天皇はなくなってほしくない。よってこのストーリーでは存続させることにする。ジョンレノンは、宗教のない世界を想像しなよ、って歌ったけど、宗教は2253年にも存在することにする。(記述2014/04) ※第9条 第9条について、ここで […]

chapter1-2 ジュース

  • 2020.07.21

 フィジーの首都スバから東京に戻る途中トランジットでオーストラリアのシドニーに10時間だけ滞在した。初めてのシドニーの街を散歩した感想は「白人の街」だ。重厚な石造りの外壁の建築物が並ぶ街並みは、洗練されてはいるが西欧の文化以外は全く寄せつけない冷たさを感じる。  日本人は日本やアジア圏にいると感じることはできないが、そこから抜けると否応なしにこの世の中で自分がマイノリティーで被差別の対象であると認 […]